今大流行の「NoCopyrightSounds(NCS)」とは何か?使い方も解説します

  • 2021年10月12日
  • 2021年10月8日
  • EDM
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2021年10月の段階で、Youtube 登録者数3,130万人という、メガトン級のメジャーレーベルにのし上がったNoCopyrightSounds(NCS)。

無料で「神曲」が使えるチャンネルということで連日大盛況ですが、そもそものスタートは、ゲームマニアである創業者 Billy Woodford が、「無料で動画に使える楽曲に、ロクなものが無かった」という事情がきっかけ。

この記事では


  • そもそもNCSとは何か?
  • ロイヤルティフリーサービスと何が違うのか?
  • NCSの楽曲をダウンロードして使う方法
  • NCSへのデモ曲の送り方

などについて、ひとつづつ説明していきます。

NCSとは

NCSについて

設立2011年8月
設立者Billy Woodford
本社所在地イギリス・マンチェスター
公式サイトhttps://ncs.io/
Youtube 公式チャンネルhttps://www.youtube.com/user/nocopyrightsounds

NCSは、れっきとしたイギリスの音楽レーベルです。

Youtube/Twitch等のプラットフォームで、指定のクレジットを概要欄に貼り付けるという条件付きで、コンテンツクリエイター(動画作成者)は、NCSの楽曲を無償で使用することが出来ます。

もちろん商用利用も可能で、どれだけ収益をあげてもNCSに使用料を支払う必要は一切ありません。

ただし、法人での使用であったり、プラットフォーム外での使用は制約があります。該当する場合は、以下のフォームから問い合わせましょう。また、使えるコンテンツのジャンルにも制約があります。


➡ 参考:【外部リンク】NCS Commercial License Request
➡ 参考:【外部リンク】NCS Types of Content

NCSのビジネスモデル

以下、ガーディアン紙ネット記事からの引用。

The business model behind NCS is to use YouTube and YouTubers to build interest in music and for that to be monetised elsewhere. It regards YouTube as the starting point to make money through other channels – primarily via links to Spotify and Apple Music.

NCSのビジネスモデルは、Youtubeおよびユーチューバーを活用して、そこで使われる音楽の興味関心をあつめ、他からマネタイズし収益をあげること。Youtubeは他のチャネル、主にはSpotifyやApple Musicのリンクを経由して収益をあげる、そのためのスタート地点に過ぎません。

引用元:https://www.theguardian.com/business/2016/jul/18/youtube-music-industry-artists-spotlight

コンテンツクリエイターから見たNCSの大きなメリットは、タダで出来のいい楽曲を使い放題、ということにつきます。BGMとして使用する楽曲のクオリティが高い、それだけで数割増しにコンテンツの質が上がるというもの。

逆に楽曲制作者から見たNCSの最大のメリットは、拡散力にあると言っていいでしょう。

「タダで神曲が使える」ということでコンテンツクリエイターがNCSに群がります。で、彼らの動画を見た視聴者が楽曲を気に入り、さらにそこからspotify や Itunes 等、有料課金サイトに移行する。

コンテンツクリエイターの作る動画が、アーティストに成り代わって楽曲をPRしてくれているわけです。

その甲斐あって、2017年に楽曲ダウンロード数が 100万 に到達したと公式にアナウンスがありました。課金サイトの利用がリスナーの良心に委ねられる、ある種ドネーションのような状態で、このニュースは我々楽曲制作者にとって吉報と言えるでしょう。

このようにしてNCSは、アーティスト・コンテンツクリエイター・プラットフォームなど、関わるモノが損しない、まさに「三方良し」のビジネスを展開して破竹の快進撃を続けてきました。

なお、「権利を保有していない」と勘違いされることを避けるため、最近元の「nocopyrightsounds」というレーベル名を「NCS」に切り替えたようです。

ロイヤリティフリーとの違い

NCSと語感のよく似たサービスに、「ロイヤリティフリー」サービスがあります。最近では epidemic sounds や Artlist が有名。

そもそもここで言う「ロイヤリティフリー」とは、「印税」のような歩合による使用料支払いは無い、ということ。歩合の支払いはありませんが、定額の使用料支払いはあります。

以下は epidemic sounds 料金システムのページ。こまかく使用料の規定があります。

NCSのように一定の条件下であれば完全に使用料無料、とは内容がことなる点に注意。


➡ 参考:【外部リンク】epidemic sounds_Single Track License

NCSの楽曲のダウンロード方法

コチラのリンクより、NCS公式サイトにアクセス。

まず、トップページの「Sign up」から、Facebook/Google/Spotify いずれかのアカウントでサインアップしましょう。次に「Open music library」でライブラリ画面に移行。

メインビューとなる、音楽ライブラリの画面構成は、以下のとおり。

メインメニューは、上から順に「ライブラリ画面」「アーティスト一覧」「物販サイト」「プロフィール」「通知」「ログアウト」。

サイト各所に表示されている「Play」ボタンから、プレビューを再生することが出来ます。また、プロフィールでは、過去のダウンロード履歴もチェックできます。

ダウンロード履歴のページ、コピペ用クレジットもある

楽曲のジャケットをクリックで、以下の個別ページに移行します。

ダウンロードリンク、並びに有料音楽サイトへのリンクがあります。楽曲を個人的に楽しむ際は、ぜひこちらの有料サービスを利用しましょう。Spotify のようなサブスク系であれば、特別な追加料金も不要。アーティストへのサポートになります。

また、サイト各所に設置してある「Download」をクリックすると、画面右側に、以下のサイドバーが表示されます。楽曲使用の際は、プラットフォーム概要欄にクレジットを必ず貼り付けるようにしましょう。

尚、NCS自体は「著作権侵害の警告」は行っていない模様。楽曲の利用は、使用者のモラルに委ねられています。

定められたプラットフォームで、定められたクレジットを貼り付けている。にも関わらず権利侵害の警告が来た場合の対処として、NCSは公式の窓口を設けています。


➡ 参考:【外部リンク】NCS Video Claim Report


NCS での楽曲ダウンロード方法は、以上となります。

NCSのリングの色分け

NCS は、ハードなシンセやノイズをフィーチャーした、まさに EDM といった風の楽曲が中心のラインナップです。まさにゲーム映えする曲調と言えるでしょう。

また、NCSは、カラーリングでジャンルの区分けをしていることで有名。リストアップしますので、適宜参照ください。


  • イエロー:House
  • パープル:Deep / Future House
  • ブルー:Dubstep
  • シアン:Melodic Dubstep / Chillstep
  • レッド = Drumstep
  • ピンク = Drum & Bass
  • オレンジ = Indie Dance
  • ホワイト = Electronic / Hardstyle / Future Bass / Miscellaneous Genre
  • ミントグリーン = Glitch Hop
  • ブラック = Miscellaneous Genre(その他のジャンル)

以下は NCS 公式Youtube チャンネルにアップされている楽曲。色別に整然と並んでいます。こだわりのジャンルがあるなら、リングの色を頼りにお気に入りを探してみましょう。

NCS神曲

神曲と言われる、代表的なNCSの楽曲をいくつかピックアップしてご紹介します。

Elektronomia – Sky High

Elektronomia – Sky High [NCS Release]

Julius Dreisig & Zeus X Crona – Invisible

Julius Dreisig & Zeus X Crona – Invisible [NCS Release]

Alan Walker – Fade

Alan Walker – Fade [NCS Release]

Sub Urban – Cradles

Sub Urban – Cradles [NCS Release]

Warriyo – Mortals (feat. Laura Brehm)

Warriyo – Mortals (feat. Laura Brehm) [NCS Release]

Culture Code – Make Me Move

Culture Code – Make Me Move (feat. Karra) [NCS Release]

Lost Sky – Fearless pt.II (feat. Chris Linton)

Lost Sky – Fearless pt.II (feat. Chris Linton) [NCS Release]

NCSのデモ曲窓口

NCSのデモ受付窓口は、コチラのリンクになります。

以下のポータルにmp3をドロップ。

あとは自動的に受付フォームが開くので、必要事項を記入していていけばOK。途中、受け付けるデモを、ベストな20秒だけにトリムするよう促されます。

まとめ

以上、NCSについてザっと見てきました。改めて要点をまとめると以下のとおり。


  • NCSの楽曲を Youtube 等のコンテンツで使う分には一切使用料が不要
  • ただし、指定のクレジットを概要欄に張り付ける必要がある
  • 使用料無料とはいえ、アーティスト側にも大きなメリットがある
  • NCSとその他のいわゆる「ロイヤルティフリー」楽曲サービスは内容が違う

日本のフリーミアムでは、「いらすとや」の爆発的普及が有名です。権利は囲わずにオープンにするのが、もしかしたら一番多くの人をハッピーにするのかもしれません。

アーティスト側の人間としては、NCSの今後の推移が気になる所です。