EDMの作り方を学ぶ6つのyoutube活用法

  • 2020年2月13日
  • 2020年9月23日
  • EDM
EDM youtube

EDMの作り方を学ぶには、youtubeのチュートリアル動画をうまく活用するのが上達への近道といえるでしょう。ここではそのチュートリアルから多くを学ぶためのコツ・活用方法を記事にしました。また私が参考にしているyoutubeチャンネル・動画もあわせてご紹介いたします。

参考:【EDMの作り方】EDM制作の初心者が陥りがちな6つの勘違い
参考:【おすすめ楽曲紹介あり】EDMの9つのジャンルについて解説します
参考: Avicii に学ぶEDMでブレイクする7つの秘訣

※ この記事は約5分で読むことが出来ます。

チュートリアル活用の6つのコツ

1、やっていることをそのまま忠実になぞる

チュートリアル動画内で実演されている通りに、DAWの操作・ソフトシンセのエディット・エフェクトのセッティング等をやってみましょう。動画を見るだけで内容をほぼ理解できる方もおられるでしょうが、まだ経験の浅い方はぜひ実演されている通りにそのまま自分でもやってみることをおすすめします。

いざ自分で機材を触ってみると、自分が作りたいと思っていたサウンドの肝になる部分がどこか理解できるようになります。また同時に不要な部分・パラメーター・エフェクト等も理解でき、制作時にそういったものに時間を取られることもなくなります。

あらかじめコードやフレーズをmidiで打ち込む必要がある場合は、めんどうでもチュートリアル通りに一度打ち込んでみましょう。そこには必ずあたらしい発見があるでしょう。

2、整理する

おすすめに出てくる動画を漫然とチェックしていくのではなく、「うまいイントロの作り方は?」「このリードサウンドのデザイン方法は?」など、具体的に何が知りたいのか念頭においたうえで、チュートリアルをあたるのが効率的といえるでしょう。

とはいえどんなチュートリアル動画でもなにがしか学べることがあるのも事実です。おすすめなのが、いったん関連するさまざまなチャンネル・動画にざっと目を通したうえで、ブラウザのブックマークにどんどんフォルダ分けしてとっておくことです。

例えば「チャンネル名_ジャンル or 内容等」としておけば、あとで見直す際に便利です。作業時にチュートリアルを見るのは最小限にとどめ、あとは移動時間や待ち時間などのスキマ時間・暇を持て余している時間などでチェックするのがいいでしょう。

3、録音してDAW上で検証してみる

チュートリアル動画によっては、かなりいい音質でアップされているものもあります。そういった動画は録音するなり何らかの方法でDAW上にオーディオとして取り込んでみましょう。

例えば以下の動画は各パートを単独で再生した後で、最後に2ミックスを再生しています。試しにDAW上にそのチュートリアルの音源を取り込んで、そのバラバラのパーツを縦にトラックを並べて再生してみたら、2ミックスとほぼ同じ音になりました。

How To Make EPIC Future Bass x Arabian Lead | Fl Studio Tutorial 2018

これだけでも各パートの音量バランス、各パートの音のなり方、レイヤーの状態・和音のボイシングなどなど多くのことに気づくことができます。また、動画内で素で鳴っているドラムス(7:00~の部分)を一時的に制作中の楽曲に張り付けてそれに合わせてバランス調整し、最後にオリジナルのドラムスと差し替えるという方法も効果的です。

参考になったチュートリアルの音源を制作時にリファレンスとしてそばにおいておいて、随時自分のサウンドと比較参照すれば判断に迷うことが格段に減るでしょう。

4、使用しているプラグイン・サンプル等をチェックする

チュートリアル動画内で使用されているソフトシンセのプリセット、ドラムス・パーカッションのサンプル、ハード機材等、動画内で言及されていなくても画面にちらりと映ったワンシーンから目ざとくチェックする習慣をつけましょう。

5、パート数・レイヤー数をチェックする

「どのくらい音を重ねるか」「どのくらいパートを追加するか」、というのは悩みの種です。ここに絶対のルールはありませんが、売れているプロデューサーのレイヤー数・パート数がおおよそどの程度かを知っているだけでも、漫然と自分の感覚頼みにやるよりは的を得た結果が得られやすくなるはずです。

アレンジ画面が映っておれば確認するのは簡単なので、この内容もチェックしておきましょう。下の画像は martin jensen の動画に一瞬映るLogicの画面です。これだけでもかなり具体的にレイヤー数・パート数・使っている音の種類等が垣間見えます。

6、 埋もれているチュートリアルの探し方

いくつかのプロデューサー、特に新規に名前を耳にし始めた新参のプロデューサーは、自分のyoutubeチャンネル等でチュートリアルや作業風景を公開していることがままあります。

  • 「アーティスト名 + studio」
  • 「アーティスト名 + making of」
  • 「アーティスト名 + how to make」
  • 「アーティスト名 + tutorial」
  • 「アーティスト名 + masterclass」

と試しに検索してみましょう。運よく引っかかればしめたものです。

おすすめのEDM系youtubeチャンネル・動画

私が参考にしているEDM系youtubeチャンネル・動画を以下にリストアップしましたので、必要に応じて参照ください。

Audien

JBL Master Class: Audien

Matoma

Matoma In The Studio – Making Music

Kygo

The Making Of: Higher Love (Kygo, Whitney Houston) #1

NOTD

How we made "So Close" with Felix Jaehn ft. Georgia Ku and Captain Cuts (NOTD Vlog: Episode 018)

Felguk

HUB Masterclass: "Monday" com Felguk

Alesso

The Making Of Alesso's "REMEDY" | Deconstructed

Avicii

Avicii – The Story Behind "SOS" ft. Aloe Blacc

Calvin Harris

How I made Slide

Kshmr

Lessons of KSHMR: Making a Powerful Drop

Disco Fries

Producing the Sound of We Are One – Disco Fries – GHOST PRODOUCHERS

San holo

San Holo Music Production Workshop! (how he made Light!)

Martin Jensen

Minions on the new track!

Faustix

How to make an EDM track in Logic: Faustix 'Bailamos' Breakdown

Big Z

Don Diablo – Momentum Remake & Tutorial

Dharma world wide

Lessons of Dharma: Multiband Processing

その他の注意点

核心部分は自分で探求する

仕方のないことですが、自分のサウンドの秘密をすべてあけっぴろげに公開してくれているチュートリアル動画はなかなかありません。

数あるチュートリアルを片っ端から見ても解決しない事柄がある場合、それはおそらく自分で向き合わなければならない課題なのでしょう。こういったとき

  • シンプルに合理的に考える
  • 出音に集中する
  • 丁寧な作業を心掛ける

ことで解決に至る可能性が高まります。

有料版も視野に

もしコンテンツが数千円程度であれば、有料版を試してみる価値は大いにあると思います。一概に言えませんが、有料版のバリューを出すために、無料のコンテンツよりも突っ込んだ詳細な解説・丁寧な編集がなされていると考えられます。

事前にコンテンツの質が適正か口コミ等をチェックしておくとして、クオリティの高いチュートリアルがスキル向上に役立つのは間違い無いので、自分の知りたい情報が期待できそうであれば、投資としては十分ありだと思います。

ちなみに口コミは

  • コンテンツ名 + review
  • コンテンツ名 + reputation

等で検索することができます。

まとめ

以上、EDM系チュートリアルを活用する際のコツと、日ごろ私がチェックしている動画をご紹介いたしました。

文中では深く触れていませんが、いかに効率的に素早く目的とする情報を収集するかというのが、EDMの作り方を学ぶ際の隠れたテーマではないかと思います。EDMを学ぶための素材はたくさんあるのですが、体系的にまとめられた教材というのはなかなか見当たりません。大切なのは客観的に自分のレベルと必要な点を見極め、いかにしてそれを埋めていくかではないでしょうか。

その際にこの記事の内容が参考になれば幸いです。